そらみたことか

生きてるように生きたい

20160125

朝起きたらまだ溶けきらない雪の上に新たな雪が降り積もっていた。いつもその白いヤツは音もせずにやってくる。ただ、かすかな気配を残していくもんだから、カーテンの向こう、窓の向こうの世界が白く染まっていることを開く前に気づかせる。音も無く、白く、冷たい存在。凛として佇むかのように存在感があるのはなぜだろう。誰もまだ踏んでいない雪を踏んだ時にパキッというか、キュッというかそれ独特の音が好きだ。それもまた白いヤツの存在の確かさをこれでもかと感じさせる。人間には到底手の届かない、とてつも無く大きな世界がそこに広がっていて、途方も無く、打ちのめされる。絶望とは違う、快感に近いなんとも言い難い、瞬間だ。多分これこそが、生、を感じてる瞬間なんだ、と思う。